45段目10番
嘘なのか正直なのか
と、小説を捉える向きがある
正直であろうとした最たる者が田中小実昌だろう
嘘に徹しようとしたのが井上靖
五木寛之は<流されゆく日々>を除くと、エンターテイメント
三浦哲郎は自身を書こうとした一連の小説で、正直に正直に、と唱えたはずだ
<流転の海>の宮本輝は正直である前に、ひたすら小説を書こうとした
小池真理子が藤田宜永を書いた<月夜の森の梟>は、小実昌先生顔負けだ
村上龍も山田詠美もいい意味で体裁を大事にする
村松友視は虚実織り交ぜてと繰り返し言っている
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