2024年3月11日月曜日

佐藤究の3冊 その1 テスカトリポカ

 45段目10番

嘘なのか正直なのか


と、小説を捉える向きがある

正直であろうとした最たる者が田中小実昌だろう

嘘に徹しようとしたのが井上靖

五木寛之は<流されゆく日々>を除くと、エンターテイメント

三浦哲郎は自身を書こうとした一連の小説で、正直に正直に、と唱えたはずだ

<流転の海>の宮本輝は正直である前に、ひたすら小説を書こうとした

小池真理子藤田宜永を書いた<月夜の森の梟>は、小実昌先生顔負けだ

村上龍山田詠美もいい意味で体裁を大事にする

村松友視は虚実織り交ぜてと繰り返し言っている





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