44段目1番
木村恵吾
という映画監督がいる
彼のシャシンを初めて見たのは、ユーチューブでの初春狸御殿と思っていた
市川雷蔵が奇妙な役どころなのに、嬉々として演じているのが印象に残った
あとで調べて分かったが、狸御殿は彼が編み出したオペレッタ喜劇の総称なのだ
狸御殿は全部で15本作られ、うち4本を監督している
1949年宇野重吉京マチ子主演の痴人の愛を撮った
もちろん見ている
これが木村恵吾の初体験だ
さらに11年後、船越英二叶順子でリメイクする
よほど原作が気に入ったのだろう
そしてそして、京マチ子を使い1954年に千姫を作った
なんとカンヌ映画祭のパルムドールにノミネート!
死ぬ前にどうにかして見たい
かように彼はなかなかの男だ
恵吾が生まれた1903年の4年後、井上靖が湯ヶ島に誕生した
三島育ちで4歳年上の彼を、靖が知らないはずはない
本格的に小説に手を染めてから、映画とは縁を切ったと公言しているが、木村恵吾には並々ならぬ感情を抱いたはず
と、勝手に想像している
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