42段目9番
付記
実は(下の姉がくれた、たくさんのプレゼントの中から)と打ち込んだところでガラケーが鳴った
突如やめてしまった<日光シルバー人材センター草刈り班の怒り心頭の誰かか?>と思わないでもなかったが、宇都宮の警察からだった
きのう失くした「L,L,Beanのバッグが見つかった」と言うのだ
自分を証明するものが必要のようだが、今朝再発行してもらった健康保険証でOKらしい
パソコンのコードを引っこ抜き、そそくさと出かける
交通費が入り用だが、背負いバッグは有名メーカー品だし、部屋と自転車のスペアキーを作らねばと考えてもいた
それにあと1回分残っている青春18きっぷがあるから帰りの電車賃はかからない
今市駅に着いたのは14:40であった
15:26を待つ身となった
さっき電話をくれたのは、駅構内にある西口1階のきのう駆け込んだ交番ではなく、東口の交番だった
教えられた通りに連絡通路を横切って、最初の階段を右手に降り、ちょっと歩いた先にそれはあった
パトロール中だったが、インターホンで話すと「事故処理に当たっている」とのこと
この交番の警官ではないようで、最低でもあと30分は無理っぽい
ここの警官は彼の下で働いているのかもしれない
「じゃあ30分後に、また来ます」
「保証は、できかねます」
「時間はたっぷりあります それに携帯を持ってきたので電話をくれた人は番号を知ってるはずです」
30分を利用して駅前を散策する
大きな建物をほぼ1周し、ファミリーマートで25度のワンカップ焼酎、ジャスミン茶を買う 見渡せば先程の交番が見える
折しもパトカーから警官2人が降りたところだ
インターホンから15分と経っていない 運がいい
中に入って挨拶する
清原団地に電話をくれたのは若い方だ
「さっきオリオン餃子の人が届けてくれました あなた、きのうは何も注文せずに、バッグを椅子の下に置くとプイといなくなってしまったそうだよ」
<トイレの位置を聞いたはずだが?>
「こっちから西口に出るには、連絡通路を渡るしかないんでしょうか?」
「あとは遠回りになるかな でも地下道なら行ける」
<それだ>
トイレを捜しながら、地下の通路を歩いている記憶が、甦ってきた
「何から何までありがとうございました」
と大声で言って外に出る 本心からの声だ
交番を真っすぐ行くと、連絡通路の下にバス乗り場がある
そこのベンチに座り、ジャスミン茶をチェイサーにして、ワンカップ焼酎を飲む
左隣が清潔なトイレなので頗る便利だ
さて<青春18きっぷ>では(餃子や)としか書かなかったが11:00開店の店は宇都宮餃子だ
そこで飲んでるうちに気が変わったのだろう
東口に餃子やの(集合屋台らしきモノ)があったのを思い出し、目指したのではないか
そして オリオン餃子に立ち寄った
地下道を行きつ戻りつしているうちに、再び西口に出たのだろう
宇都宮餃子には2回、バッグの有無を確かめに行っている
1回目は餃子を食べビールも飲んだ
西口にだって宇都宮餃子の近場に(オリオン餃子)は実在する
そこへも顔を出し「さっき来たと思うのだが」と問いかけたりした
相手はチンプンカンプンだったろう
通路を西口の1階に降り昔1度入ったことのあるさぼてんで晩酌セット(生ビール揚げ物2品)+とろろ汁を注文
そして揚げ物1品と瓶ビールを追加した
いくらだったかは忘れた この頃酔うのが滅法早いのだ
ウトウトしたのだろう
帰りの電車では終点の日光まで行ってしまった
ボタンを押すと扉が開く(トイレ)を試みたが、半ズボンの紐が絡まって解けず、押し下げるのに往生した
それは終の棲家にたどり着いても同じで、脱ぎ捨てるのに七転八倒した
翌日、千枚通しを使いなんとか結び目を開放した
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