2023年3月19日日曜日

小川洋子の5冊 その1 ホテル・アイリス

 40段目2番

エンケン

 

こと、<メイキングオブ遠藤賢司>をユーチューブで見た

彼が死んだのは知っていた

鬼気迫るものがあった

遠い昔、高校時代、栃木会館で彼を2度見ている

「さっき横断歩道を渡ったんだけど盲人専用って書いてあったなんかオカシイよね めくらを区別してるようでさ 声を掛け合えばそれですむのに」

と、1度目に言ったのだった

やさしい目の持ち主、遠藤賢司がニール・ヤング「彼ほどやさしい人はいない」

と、さかんに持ち上げてみせたのが2度目

ぼくからすればニール・ヤングは奥目で、怖い 

賢ちゃんがそこまで言うならと<ハーヴェスト>を買った

当たりだった 特に<週末で>は絶品だ

下の姉もえらく気に入ったようだ

その頃、下の姉と2人、日光劇場で<マイ・フェア・レディー>を見たことがあった 姉は覚えているだろうか?

貸していた<古井戸のオレンジ色のスケッチ>を返してもらうため、日光駅でマル田バツ子と待ち合わせをしたことがある

遠藤賢司が話題になった

「やさしい目をしてるよね」

と、口走ると、バツ子は

「わたしは怖く感じる」

と、言ったのだ



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