35段目9番
ナーン
อำเภอアンプーを多くの人が郡と訳すが、ぼくは市と捉えている
ナーンの県庁所在地はอำเภอเมืองน่านアンプームアングナーン
つまりナーン市である
チェンマイの県庁はอำเภอเมืองเชียงไหม่ チェンマイ市だ
ナーン県にしろチェンマイ県にしろ、他のアンプーにムアングはつかない
เมืองは県庁所在地にひっつく秘密の記号なのだろう
アンプーには大きいの小さいの、にぎやかなのや寂れたところ 色々ある
昔、実家の裏手を奥にずっとずうっと伝っていくと栗山村になったのに、政府権力肝いりの大合併で日光市になってしまった
アンプーに色々あるように町にも色々ある
益子町は陶器で有名な大きな町だ
実家のある日光市稲荷町(いなりまちと読む)は市の中のちっちゃな区域だ
言いたいのはアンプーは市だったり大きな町や村だったりで、決してちっちゃな区域ではないってことだ
プレーに行った時と同じように、バスはナーンのバスターミナルに着いた
2週間借りた宿は、そこからだいぶ離れていた
ナワトビはナーン川沿いの(公園?)でした
尾長舟の模型(もしかしたら実物)の前で跳んだ
舟は晒されておらず、建物の中にあり、屋根もついていた
対岸はお寺だった
วัดท่าล้อターロー寺だ 右手に橋がかかっていた
プレーでは一度も乗らなかったバスに乗った
バスターミナルまでは行かずに、道端のバス停から乗り、隣のアンプーウィアンサーで川を渡ってから降りた
あとで調べたら、ナーン川の支流サムン川だった
街といえるほどの場所ではなく、そこいらを1時間歩き回り、めしも食わずに戻って来た
あと1度バスに乗った
この前とは反対側のバス停から乗り、逆方向に向かった
毎日右下に見る橋を渡り、1時間強走ると終点だった
アンプープアだ
この前のところよりはずっと街らしく、食堂はいくつもあり、その中のひとつに入ってช้าวผัด炒め飯を食べた
店員が見当たらなかったので客の1人に
「ไทลื้อタイ・ルー族の集落へ行きたいんだけど、どっち方向でしょうか?」
と、聞くと30くらいの女が
「なら私が送ってあげましょうか」と答えたのだ
女は食堂の対面インターネットカフェの経営者のようだ
出入り口に止まっていた原付に跨った
お金(ガイド料だろう)を要求してきたが、ここまでのバス代より安かった
やかましいエンジン音とともにフラフラと進みだした
音も車体もヒクヒク引きつくようで健康的でない
スピードもない
タイ・ルーの村に着いた
何度もエンコしたので何キロ走ったのか分からなかった
彼女はガイド嬢よろしく織物工場(こうば)とお寺の1つを
案内してくれた
ぼくはひとりで酒を飲みたかった
で、言った 「店を閉めさせちゃってごめんなさい 帰りは車で帰るからもういいです ほんとにありがとう」
原付バイクが又けたたましい音をさせ、よろめきながら走り去っていった
集落の一番高そうな店でビールを3本飲んだ
車は捕まらず、歩いた
1時間もしないうちに見覚えのある街並みになった
理容店があった スキンヘッドを50バーツでシャンプーしてもらった
バス停の時刻表は1時間半待ちを告げていた
時間を潰さなくてはならない
結句インターネットカフェに押し入った
10台あるうちの5台に中学生が取りつきゲームに興じていた
コーヒーを注文する
彼女が「あらっ?」という顔でぼくを見た
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