35段目4番
植物図鑑
長田弘の詩＜最初の質問＞の中に
好きな花を七つ、あげられますか。
という一行があった
図書館で＜植物図鑑＞を借りた
本によっては哲学書のような塩梅になる養老孟司のような虫好きはたくさんいる
最近まとめ読みした加藤幸子のように、人間以外の動物なら全部好きといった人も多い
ぼくはどこへ行っても飲みの一手で、名所旧跡には見向きもしない 自然を満喫することもない
だから虫の名前、山川の名前、国の名前、花の名前にうとい
とは言え、屋外のベンチや川原の石に腰を乗っけて飲むことはよくあるので、一応アウトドア派を自認している
ここらで一発奮起して、冥土の土産に花の名前、覚えてやろうじゃないの
長田弘の思惑通り＜花＞を七つあげてみる
図鑑を眺めているうちに、好きという感情が芽生えてきたから不思議だ
アブラナ ヤマユリ ハス ヤブツバキ キク ヤマブキ クロッカス
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