30段目10番
チェンマイ市営競技場
タイに四季はないと、考える日本人が多いようだが、少なくともチェンマイに冬はある
一番寒くなるのは、師走から睦月にかけてだから日本と似ている
街中の最低気温が5℃と言ったら、驚くだろうか?
ぼくがチェンマイに住みだした頃、年末だったか年始だったか記憶にないが、チェンマイ・ウインターフェアがチェンマイ市営競技場สนามกีฬาเทศบาลนครเชียใหม่で行われていた
競技場は24時間出入り自由で、お金を取られることはない
その期間の数日だけ30バーツの入場料を払うのだ
観覧車とか、コーヒーカップとかが、急遽、出現し、手頃な遊園地となりテント仕立ての無数の食べ物屋や、日常雑貨店が並んだ
いつの間にか、やらなくなったなと思っていたら、それはノーングブアクハード公園สวนหนองบวกหาดに引っ越ししていて、健在であった
競技場の正門口を入ると、右手に、敷地が隣り合う学校がある
競技場と学校の境は曖昧だ
左手のトラックはちゃんと囲われており、4辺のうちの1辺が観客席になっていた
トラックの向こうに、体育館風の建物が2つあった
バレーボール用の建物の手前にセパ・タクローのコートがあった
学校の生徒が体育の授業で使っているようだ
ぼくが走り出したのは50から、それまでの20年間は、ひたすらその場所でナワトビをしていた
小麦色の肌を自慢しようと、目論んだのだ
「紫外線が皮膚がんの元凶だ」と言われ出したのは40手前、それからは体育館の庇の下でやった
体育館の奥は射撃場で直接撃つ姿は見えないがターン、という鉄砲の音がナワトビとの間合いになった
もう一つの卓球場はいざ知らず、右手の建物のシャッターが開くことは稀だ
春先に一度だけ、大ぴっらに開放される
タイは徴兵制を敷いているが、くじ引きで決める
その時の会場となるのだ
また年に一度、チェンマイ県の市町村から人が集まって大運動会が取り行われる
ウィンター・フェアと違って料金は要らないがトラックでもシャッターを開けた体育館でも競技が行われプレーする人も見物して、声援を送る
トラックの外も人が溢れ焼きそばなどの屋台の出店も半端じゃなく、とてもじゃないが走れる雰囲気ではない
ぼくは毎日、短パンにノースリーブの白い丸首シャツのいでたちで、レヂ袋に不死身のナワトビを挿入し、そいつをママチャリの買い物かごに突っ込み、ここへ来る
お金は、なるたけ持たない主義だから、知らずに来ると、缶ビールを買うわけにもいかず、すごすごと引き返す
何人もの若い娘が派手な衣装を着、厚化粧して踊りを披露していた
例によってグーグルマップで、隣接する学校の名を知ろうとしたが、??学校と同じように出ていなかった
何らかの理由で、地図には載せたくない事情があったのだろうか?
トラックを囲う壁にマラソンレースの開催を知らせる横断幕が、掲げられていた
それで走ったことのないレース情報を得、嬉々として場所を特定しに出かけて行くのだ
さて、トラックの中にいる人は見えないが、1周630メートルの競技場の周りを走ってる輩は昼日中でも、何人かはいる
その度にご苦労なこった、疲れるだけなのに、と同情の念を禁じえなかった
まさか、その仲間入りをするとは!
競技場の正門口が、スタートでゴールのレースがあった
左に曲がって、くるっと1周し戻って来る
7,2キロとのことだった
外堀通りの1周を6,5キロと見積もれば、スタートした外堀通りに出るまでの道サナームキーラー通りが350メートルならば、ピタリ計算は合う
関連詩 ナワトビ 2,3
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