2021年10月10日日曜日

三国連太郎の5本 その2 飢餓海峡

 29段目4番

PALMYについて


旧市街からエアポートプラザを通り越し、チェンマイ~ハンドン道路をさらに進んでローイムアング道路を左折、ピン川にさしかかる手前の路地を右に折れ、道なりにしばらく行くと右手に教会が見えてくる

アパートからはだいぶかかるので、前日の夕方に駆けつけ1泊し、翌朝11,5㎞のミニマラソンを走った


ママチャリで帰途の途中、トヨタ自動車販売店前の大きな立て看板にパーミーปาล์มมีの写真を見つけた

コンサートが開かれるようだ 場所はエアポートプラザ 時間は18:00~21:00

だが値段が書いてない チケットの入手方法がわからない

ママチャリを横っちょに置いて販売店内部に侵入を試みた

日本人のぼくが知っていてアルバムも持っているのに、相手の妙齢の女性は、あれだけ人気のパーミーを知らない

ところが、ぼくの発音がいけなかったようだ


「えっ!知らないのかよ そりゃちょっとおかしかないか?」

ぼくは「パミイ、パミイ」と連呼していたのだ

英語で書くとPALMY、 頭に来ない限りタイ語でLは発音されない

耳を澄ませば小さく<と聞こえるかもしれない

つまりパーミー

フリーฝรีとのことだ(無料) チケットは必要ない

もちろん見に行った


エアポートプラザロビンソンデパート地下1階の、スーパーマーケットでビールを買い、フードコートで飲んだ 予定の行動だ

屋外の空き地にロープが張られてあった 早々と一番前に陣取った

出演者が出てきた 全然知らない顔だ

この分だとパーミーは最後の可能性が高い


小便が疼くので万事は酔いの懐にと会場をあとにした

2001年のデビュー 御多分に漏れずヤークローングダンダンอยากรอ้งดังดัง>でパーミーを知った

サイケデリックな服を着、腰を半分落とし、両手を中途半端に差し出し差し引き、くねくね歌っていた

印象が決定的になったのは大晦日夜のテレビ中継 

伊勢丹が入っているワールドトレードセンター前の広場で行われたコンサート、でだ


ぼくはチェンマイのアパートにいたが、700周年記念スタジアムでも同じようなコンサートが開かれた

メンバーはバンコクより少し落ちた

テレビがその模様を交互に映し出していた 

ラチャダムリ通りは歩行者天国で道路には人が溢れていた

曲の合間にパーミーが突如怒鳴った シャラップ!」と 度肝を抜かれた

演出なのだろうが迫真の叫びだった


「ならパーミーを生で見たことはないのか?」と問われれば

「見た!それも至近距離で」と答えよう

<モンキーハウス>というライヴハウスに出現したのだ

この店の位置を説明しようとグーグルマップで調べたのだが、見つからなかった 

遠い昔だ なくなったとも考えられる

ニマンヘミン通りとシリマンカラジャン通りは、フアイケーオ道路とステープ道路の間を走っている

この二つを繋ぐ路地ソーイฃอยはフアイケーオ道路側からソーイ1、ソーイ3、ソーイ5と奇数で表示される 確かソーイ3かソーイ5にあったはずなのだ


パーミーの来チェンマイはポスターで知った

急遽店を捜し出し問い質すと、そこでチケットは扱っておらず別の場所なのだと言う

どんな店だったかはもう曖昧だが、ステープ通りにあった

当日、喜び勇んで17:00に出向くとオープンは18:00だと追い返された


仕方なくニマンヘミン通りのセブンイレブンでリオビールを購入する

栓はレジで開けてもらい、ラッパ飲みで2本空けた

18:00ちょうどに舞い戻った

テラスにお印程度のカウンター席があった ウヰスキーを1本入れる

酔い、正体を失くした 開演は21:00だ

店内に立錐の余地はなかった


パーミーの衣装とか曲目はまったく覚えていない

覚えているのは、はるかに年下の男や圧倒的に多い女に埋もれ、両腕万歳の格好で右手と左手を交互に突き上げながら、ゆったりまったり身体をクネらす我が身だけだ








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