段外9番
緊急事態宣言
が発令されたのはいつだったろう?
図書館が臨時休館に踏み切ったのはその2、3日あとで、多分8月23日だった
(これはエライことだ)と酒を飲み、悪酔いした
糞を漏らしてしまったのだが、そのことに触れると文章が汚れる
このブログはあくまで詩のつもりなので、穢さないためにも糞話は割愛する
台所で転倒した
起き上がろうとしても上手くいかない
たまに中腰になれても、またスッテンコロリンだ
七転八倒とはこのことだ
起き上がろうともがくたびに、砕けるように腰が床を泳ぐ
そのたびに、ワイズミュラー張りに雄叫びあげてしまう
当初の予定は9月12日までだった
9月13日の月曜日は、ちょうど休館日に当たる
(どうなってるだろう?)とママチャリで正面玄関に乗りつけた 案の定、延長されていた
貼り紙に<電話で資料の予約が出来る>の一行を見つけ早速電話する
受け渡し方法は郵送とのことだった
「いくらだ?」と聞くと、本の大きさ、厚み、冊数と、いろいろ言い出して要を得ない
「DVDの棚の横っちょに吉村昭全集があるよね、それを5冊だったらいくら?」
しばし、沈黙の後「1000円弱ではないでしょうか」の答えが返ってきた
1冊につき100円以下だったら考えないでもなかった
ただタダで借りられるモノに200円となるとプライドが許さない
(これはエライことだじゃ済まないぞ)とまた酒を飲み悪酔いした
やはり糞を漏らしたのだが、同様の理由で割愛する
便器にしゃがんでいるのだが、どうしても水を流すレバーの位置を把握できない どうやっても手がレバーに届かない
身体を(あっちこっち)にひねっては「どこだ!どこだ?」と何度も叫んでしまった
隣近所はいい迷惑だったろう
身体の汚れを落とそうと、やっとの思いでシャワーを浴びる
後始末は棚上げにして一眠りした
目を覚ますと、台所と6畳間の仕切り戸のガラスが2枚割れていた 割ったのか割れたのかハッキリしない
目に違和感を覚えて鏡を覗くと、左目尻上方が腫れ上がり半分潰れていた
実家のある旧日光市に、月に一度帰ることにしている
今月は18日を予定していた
そしてきょうは19日だが、この目で帰ったらおこがましいだろう
一連のコロナ騒ぎを冷ややかに眺めている、あるいは眺めようとしている自分を嫌いではない
だが緊急事態は、どうやらこの俺らしい
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