27段目4番
おしゃべりの時間
がやってきた
おしゃべりの時間は午前1時から始まる
だいたい19時半に寝床に入るので、22時までは晩酌から導き出される尿意にひたすら耐えている
隣の茶の間でテレビを見ている姉が、下水道料金を払ってくれている
節約に協力をばしなければ
それでも、どれほど歯を食いしばっても、最低3回はトイレの扉を開けてしまう
尿意が収まれば(1時間か2時間)眠ることができる
さてそれからは「生活保護を貰うために」は世の中とどのように対峙したらいいんだろうか? とか
つまり「人生いかにイクべきか」みたいなことをついつい考えてしまう嵌めになる
人生の思索に「飽きて疲れて」おしゃべりタイムになるわけだ
もちろん声は出さない
2階で寝ている姉に「おかしくなった」と思われては困る
取るに足らないことを「天井に投げかけ」自分で受ける
4時を待って床から這い出し、お湯を沸かしてお茶を飲み、朝食へとなだれ込む
大昔、まだ俺が若く東京に住んでいた頃、高校の後輩マル村バツ江と1度だけデートしたことがあった
浅草駅で待ち合わせ、上野を歩いた
その前に数回、手紙のやり取りがあった
「まだまだ言いたいことが言い足りない、オシャベリ星より」
彼女は最後に必ず
ナンダカンダノ「オシャベリ星より」
と、書き添えるのだった
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