27段目12番
まあなんだ
キレ良く排便が完了すれば
得もいえぬ充足感に浸れる
そして、ついさっき寝る前にも
太い一本をキメたのだ
が、満足感を味わう暇なく
(するする)とけして少量ではない量が
(するする)とそれも下痢便ではないヤツが
ほんとうに(するする)と肛門を滑り抜けていったのだ
きっとそれは薬師丸ひろ子の言う快感!以上のモノで
それをみんなに自慢したくて、わかってもらいたくて
どのように説明したら「よかんべ?」かと
言葉をあれこれひねくり回しているうちに
気がつけば、もう朝方なのだ
あと1時間で起きねばならぬのだが
あの刹那はこの世の終わりと向き合っていた
ような、気がしないでもない
もしかしたら我が糞ったれどもは
何かしらの天地異変を嗅ぎ取って
しゃしゃり出てきたのかもしれない
あの快感と接してしまったからには
何がどうなろうと致し方ない
キレイなのは
京マチ子
シルバーナ・マンガーノ
授業中、振り向いたら、ぼくを見ていたマル田バツ子
約束より30分遅れて井の頭線渋谷駅に降り立ったぼうさん
「何だか熱っぽいの」とこっちを見たから、掌を額に当てがった時のモッド
キレイというよりカワイイ顔もある
エホバの証人の下の姉は寝ても覚めても「マリリン・モンローほどかわいいひとはいない」と言い言いしていた一時期があった
何発キメたのかは知らないが、死の一発に見舞われてもジョン・F・ケネディが、モンローのかわいさに気づくことはなかった
エルヴィス・プレスリーの1曲
ラブ・ミー・テンダーは、もはやスタンダードだ
耳にする機会は数限りなくある
ところが俺は、いつどこでだれと聞こうがラブ・ミー・テンバーと口ずさんでしまう
実際に歌っちゃうわけじゃないが、脳みそが勝手に演ってしまうのだ
テンは10、つまり10฿(バーツ)ってこと
やさしく愛してじゃなく10฿で、愛して
いったいこの癖はいつからのものか
初めての外国旅行インドへ向かう途中バンコクに立ち寄った
店の雰囲気を今でも覚えている
時刻は夜の10時であった
まず胃袋に染みわたったのは、タイを実感したのは
米粉もどきすまし汁เส้นหมี่นำ้ใสだ
10฿だった
だからって
みんながみんな10฿で愛し合えば、世界は平和になるのに
なんてキザなセリフは毛頭持ち合わせていない
だがこんなふうには言える
「これはもう、俺の業なのだよ」
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