25段目2番
働いてなんかいられない
ぼくは忙しい すこぶるつきで忙しい
やることが山ほどある
例えば起きなくてはならない
朝、昼、晩、真夜中刻は選ばぬが寝たら、眠ったら起きねばならない
起きたら即ストレッチをする
イヤ、これはタイ王国でのことだった
日本国だと、まずお茶を飲むための湯を沸かす
冬ならばストーブをつける
お茶をば仏様にあげ、わが身もいただく
朝飯を食らう
新聞を流し読みする
さあそれからがストレッチだ
今、そいつを終え、これを書いている
こんなペースだと次の予定の読書にかかれるのが、いつになるかわからないので、ぶっ飛ばしていくぜ、端折っていくぜ
おしっこだってシなくちゃならない
頻尿のぼくは、一日最低12回はする
頻便でもあるので、糞だって最低3回はする
糞すればケツだって拭かねばならない
水も流さにゃならない
下水道料金節約のため3回に1回は、東武日光駅のトイレまで歩かにゃならない
時には
「OH くそ忙しいぜ ベイビー 働く隙間なんぞ、このバカ狭い日本のどこにもないぜ 愛してまーす ガタガタガタ」
と裏声で歌って、忌野清志郎を偲ばねばならない
タイプの女を見れば勃起だってしちゃうだろう
まれにはマスもかくかもしれない
酒だって時々は、いや、ほぼ毎日飲まねばならぬ
天気のいい日にゃ、昼から大谷川でテーブル石に腰乗っかけ、ワンカップ焼酎片手に川面を見つめ、さよならを言えなかった分時の流れを知らなきゃならない
昼飯も酒の肴も晩のおかずも作らにゃならない
そいつをシミジミ食わなきゃならない
起きたんだから寝なきゃならない
そして終には死ななきゃならぬ
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