2021年7月10日土曜日

忌野清志郎の3枚 その2 ラプソディー

 26段目3番

4三銀成らず


と、いう声を聞いた気がした
惜しいところだった
もったいないことをした
もうちょっとで(眠れそう)だったのに

最近ユーチューブで将棋ばかり見ている
だからって4三銀成らずと、聞こえるはずはない
眠りに落ちそうな予感に、気をよくしたのはいい
期待が膨らみ、それが不安に転じ、頭の奥で4三銀とか、こねくり回してしまったのだろう

この前も藤井聡太が五段昇級を賭けた順位戦を、ライヴで見ていた
20時には、寝ることにしている
途中で止めて、床についた
しかし、眠れない
起き上がり、また、パソコンのスウィッチを入れる
またまた、床に入る
再び起き上がって、と(そんなことを数回)繰り返した

とどのつまり、4時に走りに出るのを断念したのだ
藤井が勝ったのを知ったあとも、他の棋戦を追いかけていた
いったい、いつ眠ったのか?
似たような日が続いている
別に将棋を(愛してる)わけではない
映画を見る根気が消え去り、歌を聞く元気もないので、将棋を眺めている

その時間の流れが、性に合ってるようだ
藤井聡太が贔屓なのでもない
昔は先崎学のファンだったが、弱くなりすっかりふやけてしまった
ふやけてしまったから、弱くなったのかもしれない

どうもこの雑文には(明確な)テーマがない
(曖昧な)テーマも見えてこない
つまり主題がない
まるでおいらの人生だ
(のんべんだらりん、のっぺりぞっぺり)
俺は生きてきた
「さて次の文章の主題は何でしょう?」
という国語の設問が大嫌いだった
そんなこと書いた本人にしか分からないじゃないか
いや当人にも分からない可能性は大である

主題なき曖昧な人生だからこそ、人は何とか生きていけるのではないか
めまいはすっかり良くなったが2週間走っていない
20時前に、寝に入っても、眠れずに起きてしまうこの頃だ
夜中まで将棋対局にうつつを預けている
もしかしたら、万にひとつだが、俺のあずかり知らぬところで、棋力は(大幅に)アップしているかもしれない



付記 ふやけていた頃の先崎は鬱病だった のだと、だいぶあとで知りました。

関連詩 めまい







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