2021年7月1日木曜日

吉田拓郎の5曲第二弾 その4 狼なんか怖くない 石野真子

 22段目8番

歯の話を少し



右上の奥歯二本がイカレテいる
一本はぐらつき、もう一本は半分以上欠けてしまった
抜け落ちるのは時間の問題だ
治療すべきかどうか迷っている
金銭面での気がかりは無論のこと、それより何より一年か十年なのかは未定の、残された人生との兼ね合いだ
「二本なくなったところで大した影響はないのではないか 今後誰かと奥歯にまで届くような接吻をする羽目に、陥ることはまずない」
と、言い切ってしまうには微妙なためらいがある
葛藤ってほどではないのだが、もっと真摯に悩むのか、知らん振りを決め込むのか
判断しかねている




歯の話のつづきを少し


おかげさまでぐらついていた歯は無事抜け落ちた
ごはん粒を噛んでる時に、抜けたというか、こぼれたのがわかった
軽い達成感があり、ほっとした
死ぬ時も、達成感はいらないが
ほっとできたらな
と、思う




奇形児よも助


鼻がとろけてしまったらい病患者
裏返ってしまった足首
エレファントマン
奇形なもの、あまり見かけないもの、を見ると
背筋がゾーッとし、こんちくしょうと思い
目の裏が少し熱くなる
ここんとこ小顔ばやりだ
ぼくの顔面はかなり大きいが、拓郎の盟友瀬尾一三には敵わない
村上龍とは、五分張れる

ただ幼稚園児の時すでに、今とほぼ同じ面積体積を有していたので、下の姉はことあれば「奇形児、奇形児」と連呼して、からかいイジめた
鏡に写る自分を見て、背中がゾーッとすることはない
乙武洋匡氏を見てもそうだ
見慣れてしまったからだろう
この慣れるという感覚は、人間の感情にどえらい影響を与えている
奇形を見ると背筋がゾーッとし、こんちくしょうと思い目の裏が熱くなる
こうした反応の取り合わせを、研究したことがある
苦手な作業だが、繰り返すうちに結論らしきものは得た
でもよ
そいつを公にするつもりはまったくないんで、あしからず


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