18段目4番
転んでしまった
左目から落ちていったのだろう
左目が完全にふさがってしまった
目から出血し、そいつがまつ毛にこびりついて、よけい開かなくする
転んだのは覚えていない
気がつくと部屋にいた 目に違和感があった
鏡に映すと左目が潰れていた
さっきまで飲んでいた男に電話をする
「お前は転んだのだ 工事中の道端の穴に もう少しで鉄の棒を目に突き刺すところだった」と言われた
それ以外何を喋ったかは記憶にない
歩いていたのか、自転車に乗っていたのか?
下に降りて行って、自転車の有無を確認する気力はない
目を潰したのは
初めて入った店で右翼に殴られて以来だ
<雑詩週間東京>という詩にそのことを書いているが、あれはウソだ
殴られたのは蒲田ではなく高田馬場
18ではなく27の時だ
その時は近所の庄やでバイトをしていた
どどめ色に腫れ上がった目で右か左かは忘れたが
出ていくと
「頼むから2、3日休んでくれ」と言われた
かような状況にもメゲず
昨夜 研いであった米に水を差し<簡易炊き込みご飯>を作っている
一合弱食べた
タイで炊飯器を買うと
セットで蒸し器というか蒸し籠が付いてくる
それで(キャベツ)と(茄子)と(しいたけ)と(人参)を蒸かしてもいる
このことは褒めてやっていい
それにしても痛い
しかし、これが生きるということなのだろう
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