15段目6番
夢を見た
なんだかクッキリした夢だ
色はないのにアザヤカだった
起きたらキレイに忘れてた
夢を見た
ずうーっと(落ちる)夢を見ないので
飛び降りようと閃いたのだ
屋上に駆け上がる エレベーターを抉じ開ける
開いたところで、目が覚めた
夢を見た
おいらが死んだ、せつない夢だ
ってことは、まだ死んではイナイ
(そんなこんな)でほっとして
おいら再び眠りについた
夢
は、ムズカシイしムズガユイ
難解で懐柔で短絡で
何の段落も段取りも脈絡もない
見るにしても覚めるにしても
思い通りにいったことなど、ただの一度もない
何でこんな夢をこんな時に
と、十万回は思った
大半は起きると、すぐに忘れた
やり直したい人生など、どこにもないが
もう一度見たい夢なら、いくつかある
もし日々の営みの中に夢の介入がなかったら
俺の一生は夢よりも遥かに
はかないものに、なっただろう
夕べときのうの間に
ポッカリと開いた一日があった
ポッカリと開いた一日は
おいらを男にしてくれた
友を与えてくれた
一瞬だが奮い立たせてくれた
夕べときのうの間の
ポッカリと空いた一日の
曖昧な温もり
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