14段目6番
その昔
国鉄スワローズ(その後のサンケイアトムズ)に石戸四六いうピッチャーがいた
ぼくが今、チェンマイで乗り回しているママチャリの鍵はダイヤル式だ
4639なのだが肝硬変石戸四六は39と記憶している
石戸は肝臓を悪くして29歳で引退し、39で死んだ
石戸は全盛期、主戦投手の名を、否、酒仙投手の名を欲しい儘にした
兄の影響で国鉄ファンでもあったから、巨人へ移籍する前の金田のファンでもあった
天皇と謳われ、監督よりも偉く、勝手放題だった金田が、唯一手なずけられなかったチームメイトが石戸だった
ストイックに自己管理する金田はスマートだ
石戸は、ぶよぶよに太っていた
だが、守備は良かった
金田もそうだが(ピッチャーは我が強ければ強いほど)フィールデイングがいい
石戸は酒を飲むのと同じ(スタンス)で、バッターと対峙した
中学の時、クラスは違うが同学年に石戸零子がいた
それなりの成績で学級委員でもあったぼくから見れば、彼女は劣等生だった
高校へは行かず、僅か一年半のあいだに、妊娠し、結婚し、子供を産み、離婚した
今から思えば、石戸零子は顔立ちも体つきも、醸し出す雰囲気が、石戸四六にそっくりだった
石戸という姓に出くわすと
なぜか、ひれ伏したい気分に陥る
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