段外7番
愛すれど心さびしく
の原題は「The hert is a lonely hunter」だ
「心はさびしい狩人」と訳し
高校時代に、ガリ版で刷り、100円で売っていた詩集の1冊目の題名に拝借した
この映画を林冬子がべた褒めし、下の姉も「良かったあ」と言い募るので、宇都宮メトロ座へ観に行った
ラストシーンでアラン・アーキンが演じたシンガーの墓に向かいソンドラ・ロック扮するミックが
「シンガーさん、わたしはあなたを愛してました」と言うのだった
ソンドラ・ロックの川べりでの水着姿が忘れられない
天気のいい日だった 胸はほとんどなかったが、水着は空色だった気がする
川岸に身を横たえたりしなかったか?
リアルタイムで好きになった女優は、ソンドラ・ロックとスーザン・ジョージのふたりだけだ
次に見たのは、ねずみが大量発生するパニック映画「ウィラード」だ
「いちご白書」でキム・ダービーと共演した男が一緒だった
その前に「濡れた欲情」というのがあったが、宇都宮には来なかった
化粧が濃くなり、眉毛を抜いて細く揃えていて、ガックリときた
ぼくが好きになったのはソンドラ・ロックではなく、映画の中のミックだったようだ
長らく映画鑑賞から遠ざかっていたがクリント・イーストウッドの愛人と、称されていたのは知っている
別れる時だいぶゴタゴタしたらしい
クリント・イーストウッドには「やたらと目を細める男だな」くらいの印象しかなかった
役者としては昔も今もポール・ニューマンの方が遥かに好きだ
それでも監督としての力量は、認めないわけにはいかない
彼の撮る写真が評判をとるごとに、ポール・ニューマンの影が薄れていくようで微妙な心持になる
「ダーティーハリー4」で
ソンドラ・ロックとその妹を輪姦する中心人物の名前がミックだった
おそらく「愛すれど心さびしく」の役名から持ってきている
クリントと別れた後もいくつかの映画に出演し、監督作も何本かある
「2018年に死んだ」とウィキペディアに出ている
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