2020年12月3日木曜日

クリントイーストウッドの5本 その1 ミリオンダラーベイビー

 13段目5番

ディランのニュースを聞いてすぐ、王様が死んだとだれかがいった


というメールが、日本にいるマギーさんから届いた
ニュースとは「ノーベル文学賞受賞」のことだ

なんでマギーと呼ばれ出したかについては諸説あるが
いつもドギマギしてるから、というのには説得力がある

マギーさんとの付き合いは長い
ぼくがタイに滞在してる間にやってきて、一週間か10日、飲みあげるのを恒例にしていた時期もある
バンコクはバンナーにひきこもっていた時も
パヤオでおにぎりを売っていた時も
チェンマイで酒に溺れていた時も
マギーさんは現れた

数年前、回線の状態が悪く、彼との電話が途中で切れた
それを機会に意図的に連絡を絶った

メールには他のことも書かれてあったが
「その一行だけが、太字で見えた」
これが詩なんだと思った

そうだった
王様は死んだのだ





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