2020年3月17日火曜日

高村薫の5冊 その4 四人組がいた。

6段目4番
チブスのマーチ


俺が小学中学の時腸チフス>は法定伝染病で罹患すれば即隔離>と教わった
30年前のタイでは
「これが飲み終わる頃、熱は引いてる」
と、2週間分の薬を渡されオシマイだった

罹ったのは潜伏期間から逆算すればフィリピン・ルソン島>
バギオからジプニーに乗り、数時間で行き着いた、温泉の一軒宿だ
今はタイと日本の間を行ったり来たりしてるだけだが、30代前半はチャンと旅行をしていた

当時エジプト航空>パキスタン航空>のバンコク行きは(マニラ経由)でストップオーバーってやつをしたわけだ
マニラからバンコクへ飛ぶ日、時間が有り余ってしまい、とある食堂でサンミゲルを飲みだした
すると女主人が、どういうわけかテーブルに居ついてしまって離れない
団扇で風を送ってくれるわ コップを空ければすぐに注ぎ足すわ 
もう、その時点で感染していたわけだ

まずは微熱だった
解熱剤を飲み<大蒜><生姜>を生で齧り、サウナで汗を吐き出した
徒労に終わった
もう注射しかない

<チュラロンコン大学病院>に駆けつけ、あっちこっちたらい回しにされたあとボディ・ランゲージで<注射>をと訴えたのだが<点滴>されてしまった
そのおかげだろう、熱は42度まで跳ね上がり、これは尋常ではない

タニヤ通り雑居ビル7階<エスポ>という贔屓の、サウナ支配人は確か日本人だった
男に頼み込み日本語の話せる医師を紹介してもらった
それがちょっと前の首相と同じ名を持つ<ピブン>腸チフスと相成った

ノービザでは、2週間しか滞在できない
あさってにはマレーシアへ脱けねばならぬ
だが一応、腸チフスの身だ
ガイドブックがいう<マレーシアホテルエリア>にあるゲストハウスの女経営者が何かと親身になってくれ入国管理局>で1週間滞在延長の許可を得た

さて薬を飲み切った2週間後<マラッカ>にいた
体調はすこぶるいい
つい食い過ぎてしまいホテルまでの我慢がきかず、道端の物陰で野グソをキメテしまった
熱も完全に下がって3日は経ったことだし、そいつに菌>ないと思う





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