2019年9月17日火曜日

五木寛之の5冊 その5 雨の日には車をみがいて

1段目10番
母は6月生まれだが

何日かは知らない
いや覚えていない
母は大正生まれだが、何年かは知らない
いや忘れてしまった
7か9か11の奇数年とは思うのだ

父も大正生まれで母とは2歳違う
同じ6月生まれだったような気がする
調べればすぐ分かることだが、調べない
2人の姉に聞けばすぐに分かる

母の名前は
(貞)か(貞子)か(サダ)か(サダ子)だ
母は封筒の裏や葉書の差出人のところに
(サダ)と書いたり(貞)と書いたり
(サダ子)と書いたり(貞子)と書いたりした

戸籍謄本や墓石に何と刻まれていたか
見た記憶はあるが、どんよりしている
(子)は母があとから付け足したのではないか?
時々祖母は母を「阿部定」と呼んで苛めた


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