天邪鬼から
おもてなしが流行語大賞になった
滝川クリステルというファッションマッサージの店の名前のような女に具体的な女に具体的な恨みはないがエラそうな顔をした女だとは思っていた
ていた
新明解国語辞典第五版で(おもてなし)と引いても出てこない
(もてなす)で引くと<心を込めて客に応対する>と出る
狭義では(客に酒食を供することふるまい)とある
歓待は(心を込めてもてなすこと)とある
ふるまいと歓待は最早死語になってしまった
たとえばテレビ番組の中で歓待などと口走ろうものなら「なぜさっきのところっき、おもてなしと言わなかったのだ」とその司会者や番組進行者ないし
者、タレント否バラエティラーはクビになるだろう
ソチオリンピック、パラリンピックを見た
恩返し、感謝、集大成、元気、勇気という言葉で煮えたぎっていた
た
いったい元気とか勇気は上げたり貰ったりするものなんだろうか
?
借りた金は返すべきだが、受けた恩は胸の深くにしまいこみ、墓場まで持って場まで持っていくのが筋なのではないか
人間を一人きりにすると気が狂うらしい
人間は一人だけでは生きていけないのは確かだし、自分は生かされているのだれてると思える刹那もある
だがそういった本音は退化した尻尾に絡めておくのが、丁度いいのだ
公共のテレビで全国ネットで涙うるうるで公言しちまったら、その瞬間本音はの瞬間本音は所信になってしまう
本音と所信が合致する人間はめったにいない
二十歳で横浜放送映画専門学院に入った時、同級生に三十を三つか四つ超えたか四つ超えた和田という男がいた
そいつは女を前にすると「もてなしてくれるなら、気イ使わんと腰使うてや」腰使うてくれ」と馬鹿の一つ覚えのように言うのだった
その和田さんから「一時間五千円のアルバイトをしないか」と持ちかけられロちかけられローンズワールドから五万円借りてやった
それが縁でローンズワールドとは長い付き合いになった
正月に帰省する時、甥姪たちへのお年玉に事欠くことがないよう何度かりよう何度か利用した
だから海よりも懐よりも深く感謝しているが恩を返そうと思った
ことはない
0 件のコメント:
コメントを投稿