45段目6番
成瀬巳喜男
監督作品はマキノ雅弘の261本に遠く及ばないが、成瀬巳喜男も100本近く残している 多作といえる
映画の中で育ったマキノに比べ、成瀬は下積みが長かったようだ
3歳年上だが1969年に63歳で死んだ
マキノは1993年まで生きている
新藤兼人
監督作品は45だが膨大なシナリオを書いた エネルギーの塊だった
成瀬が他の人に脚本を手渡すことはなかった 自分で書くのを好んだ
誰もが讃える職人技
兼人とは別種のエネルギーに満ちていた
五所平之助と黒澤明
五所平之助作品の俳優の演技は自然に感じられる
これに対しわざとらしいのが黒澤明だ
黒澤は絵心があると聞く このことと関連があるのかもしれない
でも、監督なら誰だって絵コンテくらい描くのではないか
わざとらしさが最も際立ったのが<生きる>だ
これほどあざとい演出は珍しい
俳優たちは、それぞれの監督の指示に
素直に従ったのだろう
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