2023年6月10日土曜日

市川崑の5本 その5 細雪

41段目6番

墨田区八広


のアパートに住んでいた時

3つの図書館が当距離間にあった

そのうちのひとつで中上健次の講演会があった

半年後に死ぬのだが

ギスギスに痩せ細っていた

本人に覚悟があったかどうかは見抜けなかった

物語について語り

円地文子をこれでもかと持ち上げていた


新潮への持ち込み仲間、宇都宮市役所に勤めたことのある立松和平は、同郷なので早くから読んでいた

北方謙三も、意識的に転向を計った「弔鐘はるかなり」から読んでいた

ぼくは文学青年だった

当時、中上健次はすでに大物感が漂っており、食指は動きにくかった


初めてのアパート、大家と廊下で繋がった、4畳半が上に2軒下に2軒の(武内荘)で、2階の、子供が2人ある夫婦が真夜中に大喧嘩をして金魚鉢を倒し、押し入れの布団をグショグショにされたことがあった

翌日カミさんが菓子折りを手にドアをノックした

それと瓜二つの、中上健次の小説を読んでいた

ハマり込むには生々しすぎて、敬遠した記憶がある


大好きな梁石日と、中上健次と紀和鏡の娘中上紀が、タクシーガールでドッキングしている

秋幸モノ3編を読むのは、清原団地に越してきたあとだ

65を過ぎていた







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