2023年4月26日水曜日

唱歌からの5曲 その4 たきび 歌いだし かきねのかきねのまがりかど

 40段目10番

ピンクフロイド


を、50年ぶりにユーチューブで聞いた

狂気小西洋二から借りたのは、高校2年だっただろうか?

いっとき夢中になったが、それきりだった

それは、小西に対しても言えるかもしれない


小西の家へは1度、遊びに行ったことがある

学校帰りの小西と連れ立って東武日光駅から乗り、新鹿沼で降りた

学生服を脱いだぼくは綿入れ半纏を着ていた 小西には奇異に映ったようだ

小西家では、おかあさんを見たような気がする

小西がフォークギターで<まぼろしのつばさと共に>と<翼をください>を歌ったのは確かだ


高校を出て3、4年経ったろうか

渋谷駅の構内を井の頭線の方へ歩いていた時、小西とすれ違った

その時も半纏姿で、小西は驚いていた 

スナイパーで働いてるとのこと 調べたらホモ雑誌だった


そして時間はどのくらい流れたろう?

小西の小説が小説現代に載った

その回、新人賞の入選作はなかった 佳作が3編で小西のが掲載された、のだ

ぼくは、小説家を目指していた

小説現代はもとより、各誌新人賞に、何度も応募していた

心境は複雑だった

当時も今も、自分の心持ちをうまく伝える術を持たない

それがぼくの、限界なのだろう


これで終わりじゃあんまりなので話題を変える

小学中学と、母は毎年のように、半纏を拵えてくれた

高校社会人と進むに連れ着る回数は減っていった

それでも4年に1度は、新しく作ってくれたものだ

母が死んだあとも、残っていたノを

思い出すように着ている



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