32段目3番
เธอ(君)
สศธ(ソー・ソー・トー)は教育委員会の略である
チェンマイのสศธはセントラルデパートの対面MKスキの並びだ
สศธと称したミニマラソンに毎年出ていた
スタートしてすぐにフアイゲーオ道路から旧市街の外堀通りマニーノプロット通りに入って、お堀をほぼ1周し、例によってスアンドーク門のところを左に折れステープ道路ニマンヘミン通りを抜け、再びフアイゲーオ道路を走って戻ってくる
距離を計れる腕時計を持ってる人の情報によれば9,75キロとのこと
ベストタイムは42分01秒だった
寝坊して8:00過ぎに健康公園に走りに行くと、いつも1人の日本人と行き会う
その姿は食堂のぼるでも、ごく稀に見かける
おとなしいというか、なるべく他人とのコミュニケーションを避けてる感じで、昔のぼくを偲ばせる
聞けば少し年上で(芸能界)で働いていたらしい
茶色に染めた髪が、その雰囲気をとどめている
名前は忘れたが、その人を強引に誘ってสศธのマラソンに参加させた
「そこそこいけましたね」
といささか興奮気味に喋っていたが彼がレースにハマることはなかった
本当なら<のぼる>の主人もそのレースに出場予定だった
สศธの正式名称はสำนักงานศึกษาธิการภาค15第15区チェンマイ教育委員会
チェンマイ県に教育委員会がいくつあるかは、栃木県にいくつあるのか知らないように知らないが、少なくとも15はあるということだ
正方形の旧市街の外堀通り4辺のうちの1辺マニーノプラットมณีนพรัตร์通りの先はフアイゲーオห้วยแก้ว道路だ
ブンルアングリットบุญเรืองฤทธิ์通りはハッサディーセーウィーหัสดีเสวี道路へと繋がる
この4本の交わりはハッサディーセーウィーの道幅が狭いので美しい十字路ではないが4叉路には違いない
สศธの隣がห้องสมุดประชาชนจังวัดเชีงใหม่県立チェンマイ図書館
図書館はフアイゲーオ道路とハッサディーセーウィー道路が接する一角にある
裏手に吹きさらしの小さな食堂があり何度か食べたことがある
そこからハッサディーセーウィー道路を挟んで、カラオケ屋があった
チェンマイを引き揚げる時、そこは取り壊され大掛かりな工事中だった
あれから丸3年、今は何がおっ建っているんだろう?
出入りするようになっても、そのカラオケ屋の名をずっと知らないでいた
屋根と柱はあるが壁がない
店を閉めてる時は厚めの濃緑のシートで覆われていて、マニーノプラット通り寄りにセメント造りのもう一つの建物があった カラオケルームだ
2部屋しかなく、女は置いてなかった
ピアノにしてもテンカラオケにしても開店時に出向いて、他の客が来る前ソファーに居座り歌いまくる
それがぼくのスタイルだ そこは何時に開けるのだろう?
20時になっても21時過ぎでも暗いままのことが多かった
だから閉まるのは遅く、明るくなるまでやっていた
早い時間に飲み過ぎて眠ってしまい、起きると0時を回っている
そのあと寝つけずに思い余ってママチャリを飛ばしたこともあった
カラオケ屋なのにカラオケの機械がない ピアノの伴奏で歌う
ピアノ弾きと1人のボーイを覚えている 他に従業員はいなかったはず
人間気持ちが落ち込む時がある そのことに気づかぬこともある
そんな時飲みに行くと、なかなか店が決まらない
どこにも入る勇気が湧かない それで気持ちが参っているのを(知る)のだ
店を捜して2時間も3時間も歩き回る あるいは自転車を漕ぎ続ける
そうしたことは日本でもよくあった
タイと日本のカラオケ屋はニュアンスが若干違うが、いずれにせよ(敷居)は高い
何の店かと思っていたが、まさかカラオケ屋だったとは
「得体の知れないところだが、ここまでボロいとボラれたりはないだろう ええいままよ」
と飛び込んだ それが最初だった
いつからだろう? 店の名を「เธอ」と知ったのは
やる気のない店でも看板が出ていたのだろうか?
道路に臨む一辺は1メートルちょっとノ塀で囲われている
そこにเธอと、ペンキかなんかで書かれてあったのだったか?
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