2022年1月12日水曜日

藤沢周平の5冊 その1 又蔵の火

 31段目2番

パーヤップ大学メーカーオキャンパス


以外に、もっと街寄りのマコーミック病院向かいにゲーオナワラットキャンパスがあった 

マラソンを主催するのはメーカーオキャンパスの方で、その頃にはタイ人のレース仲間も何人かおり、名前だってちゃんと覚えたはずなのだ

まったく<忘却とは忘れ去ることなり>だ


Aは警察官で、ぼくより2歳年下だ 

一緒に走ってA相手に勝てる気はしなかった

出るレースすべて1位だった(もちろん年齢別ネ) 

1度レースの途中でAが便所に駆け込むのを目にした 

当然、抜き去った 

ところがAは、さも平然と抜き返して行ったのだ

レースのあと「軽く飲もう」と誘ったとしよう 

何のわだかまりもなく、ぼくのビールで腹を満たしてくれるのはAだけだった


Bは、チェンマイ市営競技場に隣接する学校の美術教師で、陸上部の顧問でもあった

教師だからなのか人にやさしく、己に厳しい

こいつとは、毎回いい勝負だったが、10歳年下で、カテゴリーは別だ


Cとは同じ年だ どうも同い年と書き表すのに、なじめない

同じ年としても間違いではないと思うが、どうだろう?

メーカーオキャンパスでレース後、新聞紙にくるんだ缶ビールを、そっと手渡してくれたのはCだ 

大学内で正々堂々と飲むのは、憚られたのだろう


ラタナコシンホテルを通り過ぎ、ラタナコシン橋を渡る100メートル手前で飲み屋を経営してる、と聞き1度出かけた 

このブログで何度かメールを発信した、チェンマイの知人ともちゃんから突如「金を返せ」と、言われた

しつこく誘ってCの酒場へ行った時、勘定を持ったのは、ともちゃんだったらしい 曰く 

「いつだってひどいが、あん時の酔い方には目を覆ったよ」だってさ

Cの奥さんをテーブルに座らせ、「Cには、見込みがある」と吠えるように、言い立てたそうだ

その後Cの態度に、変化があったのは言うまでもない

なんだかとりとめがなくなってしまった


最後にコースを紹介して、キレイに〆よう

スタート地点は、キャンパス内だが道路沿いにある

まずソムポートチェンマイ700年道路を左折 

チェンマイ~ドーイサケット道路に、ぶつかって、また左折 

この一辺の距離は、1キロを欠ける 

スーパーハイウェイチェンマイ~ランパーン道路で、またまた左折 

ノーンプラティープ交差点を、またまたまた左折 

ここを右に曲がれば、国鉄のチェンマイ駅が左手に見える

チャルーンムアング道路の一辺は、1キロ強だ 

ブワッククロクシウィライ交差点で、またまたまたまた左折 

これで最初に走り出た、ソムポーンチェンマイ700年道路に戻ったことになる


つまり長方形のコースを時計回りとは逆に、1周するわけだ

ここからが長い スタート直後に走った分は、一辺の3分の1に満たないからだ

賞金の出るレースにだけ出場し、金を必ずかっさらっていくDという男がいるのだが、何とそいつがこの一辺の残り部分を、歩いていたことがある

おかげで3位に滑り込んだ ここは3位まで賞金がある

すずめの小便ほどの額だが、出場料と等しいお金を、めでたくゲットしたのだった






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