2021年7月9日金曜日

村田喜代子の5冊 その4 焼野まで

 25段目7番

かましんで、ワンカップ焼酎を


「人生は簡単だ」
「でもよ」
最近この(ふたつの言葉に)ハマっている
でもよ
人生は簡単だって、しみじみ思えるのは酩酊している時、だけね
そういうわけで、きょうも午前中から(かましん)飲んだくれてる

かましんはスーパーマーケット
例えば220ミリリットルのワンカップ焼酎を4本買う
レジを出ると、右手にラーメンや、そば、うどん、餃子なんぞを売っている、開放された<空間>がある
毎月第一木曜日には<焼きそば、ちぢみ、たこ焼き>を、なんと100円で売ってくれる
でも、きょうは、ごくごくあたりまえの日、買うものは何もない

テーブル席は遠慮し、壁際に8個ばかり並んでいる椅子のひとつに座り、見切り品のまるごとソーセージパン、と税抜き92円のねぎとろ巻きを肴に、飲んでいる
おいらの頭の後ろに(青少年も利用するので店内での飲酒は、ご遠慮ください)との貼紙がある
半年前にゃ、こんな掲示はなかった
だから(家から、あらかじめ、用意してきた空のペットボトルに)焼酎をトイレで移し変えた

この店は、二人の女で切り盛りしている
両人とも30前後で、ひとりはたくましく太り、もうひとりは太ってはいないが、ズボンに隠された太腿は、パンパン
どっちかっていうと(太った方が太腿の方を頼りにしてる感じ)
で、二人は強い信頼関係で結ばれている
それが、傍目からも分かる
時々、太腿がカウンターから出てきて、何か持ち上げようと屈み込み、尻を見せつける
<なんて、やさしい尻なんだ>
おいらのペースは一気に上がる

テロリストが一方的な悪で<俺たちが善>てことは、ないだろう
自爆してまで、己の信条に殉ずるのは、なぜなのか?
そんな青少年に思いを馳せても、罰は当たるまい
だってよ(テロリストは、俺たちなんだから)
おいら、昔からこんなふうに(公言広言)してきた
「おいらのような人間は、テロリズムの犠牲になっても、仕方ないんだ」
今でも、心底そう思う

でもよ
その前に言わせてくれ
「人生は、簡単だ」 




ノーパンで今市へ、ぼくらは村の消防団


橋の上を除くと、日光市に平らな部分はない
平成の大合併で(栗山村、足尾町、藤原町、日光市、今市市)がくっついて、今の日光市になった
標高550メートルの、おいらの家から自転車に跨れば、8キロ離れた今市まで、一度も漕がずに行けるのだ

そして日光市は、日本で二番目に面積の広い市になった
ちなみに全国一平たい、つまり勾配のない市は、茨城のつくば市だそうだ
突然で恐縮だが、おいらはアスリート
アスリートの定義は知らないが、アスリートを自認するくらいだから、つくば市を走ったこともある

その話はさておき走ると汗を搔くから)シャワーを浴びる
その時、パンツを履き替える
繰り返すが今市までは、自転車を漕がずに、たどり着く
ということは帰りは(漕ぎっぱなし)になる
となれば、当然汗を搔く 
例えば(二時間前に着替えたパンツ)(すぐまた汗に濡れるのは許し難いので)今市へ行く時はノーパン

きょう6月1日は第一木曜だ
ついさっきまで、かましんで100円焼きそばを肴に、一杯やっていた
で、今、家を目指し、自転車を漕いでいる
漕ぐたびに、酔いが回る
邪魔くさいのは、自動車信号
自動車がなければ、信号はいらない
クルマがなければ、交通事故は激減する
「どうだい、もういいかげん、車を作るのは、やめようじゃないか」

おいらは、きっと、家から(歩いて30秒)の日光警察署に寄り道、するだろう
でもって、常日頃考えていることを、訴えかける
自衛隊は違憲
<だからって、憲法を変える必要はまったくない>
違憲なモノはいらない
クルマも天皇もいらない
「自衛隊員は、村の消防団員に、なろうじゃないか!」





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