24段目9番
仕方のない心象風景
戦争に行けたなら、強姦ってやつを、してみたかった
慰安婦のハシゴがしたかった
飢えて人肉を食らいたかった
<これって絵空事かしら?>
召集令状が来たら山へ逃げ込み、身内に地獄を味あわせたかった
そして、そのまま朽ちたかった
こんなふうに書きつつ実は知っている
もうじき還暦だが「その気になれば、強い志さえあれば、傭兵にだって」なれる
真剣に化学を勉強すればATMに爆弾を仕掛けることだってできるのだ
でも、しないだろう
人を殺してはならないという信念からではなく、面倒が先にたって
戦争反対と書いたゼッケンを「腹とか背中に貼り付け毎朝走ろう」と考えたこともあるが実行はしていない
<だいいち恥ズカシイ>
ただ十八の頃から、時々感じていた
「おいらのような人間は、戦争やテロの犠牲になっても、仕方ないんだ」と
物を持たない
ミニマムライフがブームである
おいらはその草分け的存在だろう
60年生きてきながら、子供も恋人も車も、無論のことマイハウスも持ったことはない
腕時計は40年来嵌めてないし、ネクタイは42年間買っていない
ミニマリストの思想を突き詰めれば消費しないということだ
ミニマリズムは資本主義貨幣経済へのレジスタンスなのだ
ただ食わないと死んじゃうから食費はいかんともしがたい
1月30日にタイから帰ってきて10ヶ月外食は一度もしていない
不憫に思ったのだろう、同居している姉がヒャッキン寿司へ連れてってくれた
目指すはエンゲル係数100%だが、替刃と石鹸は買わないわけにはいかない
おいら、35の時からずっとスキンヘッドだ
いわゆるハゲカモフラージュスキンヘッドなのだが、以来生きるのが楽になった
最後の一本が抜け落ちるまで、剃り続ける所存だ
断るまでもなく石鹸は体を洗うためではなくシェービングクリームの代わりだ
さあ、おのおの方
ミニマリストの合言葉をかまそうじゃないか
エンゲルケイスー
ニコラス・ケイジ
イジメを生き抜く3ガナイの掟
ガンバラナイ
ガマンシナイ
ガッコヘイカナイ
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