16段目12番
PC ひきこもり
誰にも会いたくない
誰とも話したくない
誰の顔も見たくない
てなことは誰にだってある
ぼくなんぞはしょっちゅうだ
誰が悪いってわけじゃない
「悪いのはこの俺かも知れない」
なんてことは言わない方がいいだろう
自分を惜しみなく責めたてたのは遠いとおい昔のことだ
いつからだろう、朝、健康公園を走るとき
同世代のファランと黙礼し合うのが慣わしになった
だが稀には、そいつとすれ違うのが面倒になり、走るのをさぼったりする
帰り道、さまざまな野菜をちょこまかっと袋に詰め込み、全品5バーツという店で、一日分の食材を買い整えるのが日課になった
走りに行かなかった日は、その店へ出かけるのさえ大儀になる
そんな日は米を炊き、醤油めしで、間に合わせる
切れていれば近所の雑貨屋で買い足すことはせず、セブンイレブンへと赴く
「コンビニなんて、ちゃんちゃらおかしい」
が、ポリシーだが、それでも5バーツの店に行く気がしない時は、自ずと足が向かう
で、食パンかインスタントラーメンを見繕う
今回のチェンマイ滞在は、4ヶ月と短い
ほとんど詩を書くことができなかった
詩は「書こう」と心に決めないと、書けるものではない
少なくともぼくの場合「さあ書くんだ」と
けしかけ、たきつけないと一行だって無理だ
悪いのはパソコンだ
ユーチューブで映画を見ると、右わきに見たい映画、見逃した映画が、次から次へと現れて、やめられなくする
一日最低、4本は見ていた
だからってパソコン技術が上達するわけではない
あずかり知らぬところで、おいらのパソコンはウインドウズ10ってことになってしまい、DVDが見られなくなった
友人に頼み込み、直してもらい、見られるようには、なった
もう一人の友人は「ならば俺がウインドウズ7に戻してやる」と宣言し、あちこちいじくりまわし、三日後に気づくと果たして、ウインドウズ10のままだった
そして、ふたたび、DVDを見ることができない
ブログを開設し、月々10万円20万円と稼ぐ輩がいると聞けば「いったいどういうことなんだ?」と、また別の友人に教えを乞う
だけど、言ってることがキレイさっぱりチンプンカンプンだ
いったいぜんたいネットってやつはトサカにくることばかり
ユーチューブに青い山脈前編をアップなすったお方
「一刻も早く後編もハメ込んでおくんなしゃい」
おいらは、押しも押されもせぬ、ひきこもりだ
<抜き射ちの竜>拳銃無頼帖シリーズで、わが赤木圭一郎が演じた男のセリフじゃないが
「いくら俺だって、いい加減にしないとブッ放すぜ」
ブッ放す前に、日本に帰る前に、けじめをつけたい
「オラッ、よも助、撃て、撃つんだ
このパソコンを、木っ端みじんだ!」
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