15段目2番
うたた寝の憂鬱
うつらうつらと思い出話は
つららつらつら静かに溶け落ち
うららうらうら幼年時代は
諸行無常の響きあり
ついのさっきは、もどかしく
一寸先は、じれったく
夢うつつ
あと十年すれば二十八になって
今でも年寄り臭いのに
もっと、老いさらばえて、しまうのか
結婚して子供くらい、いるかしら
あと二十年すれば、当然のように三十八で
嗚呼、たった二十年で三十八
それでも死ぬのは怖いだろうか
死はもっと生々しいか
緑は残っているか
資源不足で侵略戦争でも起きるかしらん
核の危険は四六時中だ
世界はあるかしら?
あと三十年すれば
「何をどうにもできなくて」
四十八なんて「ちゃんちゃら」おかしく
夢うつつ夢うつつ
夢よ、醒めろ!
夢うつつ夢うつつ
夢が、終わった
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