2020年12月10日木曜日

クリントイーストウッドの5本 その3 ミスティックリバー

 13段目7番

不良
 
 
青山杉作記念俳優養成所に入った時
最初の授業でお互いニックネームで呼び合おうということになった
赤木圭一郎に傾倒していたぼくは
「どうかトニーと呼んでくれ」といった
「俺は大将だ」と大将はいった

ひとみさんを主人公に<蒲田狂詩曲>という詩をこのブログに書いた
いまその人に恋をしているのだと告げると
「よし俺に会わせろ、俺がその女を見極めてやる」といった
ひとみさんは大将を評して「あの人は不良よ」といった

それはつまりぼくは不良でないということだ
だがどんな人間だって不良時代のその最中に死なない限り
一生不良であり続けることはできない
いつのまにか知らぬ間に
大将は善良なる<一市民>となった


関連詩 蒲田狂詩曲





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