ビエンチャンアンタッチャブル 4
またまたはたまた、何回目なのか覚えてないがビエンチャンに観光ビザを取りに来た
で、思うのだがコトバはいらないのではないか
今朝は5時に起きてメコンの川べりを走った
そのつもりだったので、きのうは330mlの缶ビール4本とビール3本とに軽く抑えておいた
朝飯は<菜っ葉の漬物><ナムプリック><ゆで卵を八角で煮込んだ奴><もち米>
それとビール2本で32000ギープ
ラオスは押しなべて食い物が高い
安くあげるなら、もち米のある店に限る
予想以上に安かったので気分を良くし、持ち帰りに500mlの缶ビール1本と切干大根5000ギープを追加した
11時半にチェックアウト
ビザの受け取りは13時半からだ
時間潰しにタラードサオと向かい合うバスターミナルに寄り添ってごちゃごちゃひしめいている、めし屋の1軒に入って、ビール3本おかず2品
さて、パスポートを受け取る前にノーンカーイ行きの切符を15000ギープで購入
普通はパスポートが必要なのだが、代わりにその受取証でもOK
この辺「旅慣れてる」っちゅうわけね
1000バーツと引換えにパスポートを返してもらった
バスが出る15時半まで、かなり余裕がある
領事館を出てすぐの、ホテルのレストランでビアラオを注文「15000ギープ」と言われ、即、席を立つ
普通は10000ギープシップパンだ
次に入った店はなんだか得体の知れない店で、奥のテーブルでチンチロリンをやっている
といってもテーブルは2つしかない
俺はビールの他に、煙草2本を1000ギープでゲット
煙草吸うなんて、いったい何年振りのことか?
ラオス側のボーダーでは「ああしろ、こうしろ」
散々注文をつけられた
「ここが我慢のしどころ」と、おとなしく指示に従う
で、バスに戻ってみれば何のことはない
まだ手続きを終えていない輩が大勢いる
ふと目を放てば20m先に葉ぶりのいい1本の木がある
別に切羽詰まってはいなかったが、念の為にと、幹にやさしく寄りかかり小水を投げかける
「さあ」と、バスに帰ろうとした
バスがいない
そこにもここにもどこにも、ない
これは「エライことだ」と69バーツで買ったサンダル脱ぎ捨てラオスー日本友好橋目指して一目散に走りだす
俺は裸足の韋駄天ランナーだ
だがタイ側のボーダーに着くまでに7回も歩いてしまった
案の定バスはどこにも見当たらない
入国手続きをあくまでも冷静に済まし、先を急ぐ
ノーンカーイのバスターミナルまで150と吹っ掛けてきた男は無視し50と言った乗り合い軽トラに乗り込む
女子高生の先客が2人いたが、50バーツで独り占めはできぬ、やむを得ない
着いたが1000バーツ紙幣が2枚だけ
運転手に釣りはない
そんなことより俺はバッグを取り戻さないといけない
国際バス切符売り場のボックスで、乙女に向かい滔々と事情をぶちまけた
「俺を置いてバスは勝手に行ってしまった 一体全体荷物はどこにあるんでえ」
ところがどうだ、何でダ、ダ、ダ、ダ、?
俺のタイ語がまったく通じない
代わって軽トラの運転手が何事か物申し始めた
これも聞き取れない
30年タイに住んでいるというのに
運転手が俺の左肘を包み込むように捉えた
運転手はナンだか柔らかなのだ
そんな運転手に、あっちに導かれ、そっちに引きずられ、たどり着いてみれば、あの懐かしいバスがいるのだった
一番前の座席の下に姪から貰ったL,L,Beanの黒が鎮座していた
さて運転手に料金を払わなくてはならない
まさか50というわけにはいかないだろう
運転手に目配せしセブンのドアをこじ開ける
いやもとい、セブンのドアは自動であった
ビールで1000バーツを崩そうと思ったが、ここにアルコールは置いてない
仕方ないので12バーツのキットカットを買った
運転手の掌に100バーツ紙幣を1枚2枚3枚と置いていく
4枚目を乗せようとした、俺の右手の甲を彼女がつまんだ
正直、400はちと多いと感じていたので、助かった
コトバはいらないのではないか!
俺にタイ語はいらなかった
必要なかった
信じれば、コトバがなくとも国家がなくとも、何とかなるのではないか
ノーンカーイのバスターミナルに着けば、必ず立ち寄る店がある
外に出してあるテーブル席に座り、ビールを注文して気づいた
俺は久方ぶりで半勃ち状態になっていたのだ
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