てれび
蝶のように舞い蜂のように刺す、のは
「カシアス・クレイ」だ
「渥美清」は<夢で会いましょう>の中で
司会者の中島~
何て言ったっけ?
ええ京子とたい子は作家だしみゆきは唄い手でらもは階段から落ちて死んだのだった
とにかくその中島ナントカという
知的で詩的で見目麗しい女の周りを
「わたしは蝶々、あなたはそよ風」
と両手をひらひらさせ、飛び跳ねていた
ぼくは笑いをこらえつつ
#蝶々蝶々、菜の葉に止まれ#
と、渥美清が今にもテレビから脱け出てきそうになるのを、待ち受ける、心構えをしたものだ
ところがどうしたことだろう
「液晶だ、デジタルだ」とわけの分からぬうちに
テレビはどんどん薄くなり
おとなしく、不自由になった
もはやクレイは、蝶のように舞えないし
ロープを背にし、起死回生のアッパーカットを突き上げることもできない
今日日のテレビはなんて窮屈なんだ
安倍晋三の分厚く、にやけた顔が、きょうもテレビに納まっている
まるで猿芝居、紙芝居だ
バラエティー番組に出てくる芸能人は、みんながみんな卑屈に空気を読みあって、好き勝手に消耗している
テレビに登場する誰もが、画面を通すとふやけっちまう
特に安倍晋三、君は傲慢に振舞ってるつもりかも知れないが、画面に透かせば卑屈、退屈丸出しだ
薄さ自慢のテレビが、さらに薄っぺらな安倍を日本を、もったいぶって映し出す
さようなら、テレビ君
「さようなら、恥ずべきモノたち」
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