ぼくはきみのものじゃない
地球ができた時
尖閣諸島はあっただろうか
おいらが生まれた時
母はおいらを自分のものと感じたろうか?
「金で買えないものはない」とよく言うが、無人島は買えても、日本列島は買えないのではないか
よしんば買えても、まさか地球は買えないだろう
たまさか宇宙は買えないだろう
臓器が買え、人の心も買えても、ボケ老人の記憶は買えないだろう
アメリカは日本を一つの州と見做しているか
月を我が領土と捉えているのか?
運良くぼくは売られなかったが、この先も売られはしまいが、
お金がなくならない限り、金持ちがいて貧乏人がいる限り人身売買はなくならないだろう
もし所有者があるとすれば、それは母親だ
おふくろは起きてから寝るまで、ばあちゃんの苛めに耐えながら働き詰めに働いた
どんなに口汚く罵られようと、いかほどに心身がまいろうと、いつだってぼくの側にいてくれた
ものごころがついてから、ばあちゃんが死ぬまで、確かに母親のモノだった
ついこないだパスポートの紛失届けを出した時住民票コードというのがあるのを初めて知った
いつの間にか知らぬ間に11桁の数字になってたわけだ
どうも日本はおいらを自分のモノと思ってる節がある
だが言っておく
ぼくはきみのモノじゃない
平均余命に従えばあと20年で
ぼくはぼくでなくなり
ぼくはモノでなくなり
誰のモノでもなくなる
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