2019年8月9日金曜日

吉田拓郎の5曲 その4 金曜日の朝

1段目4段
ぼくはきみのものじゃない



地球ができた時
尖閣諸島はあっただろうか
おいらが生まれた時
母はおいらを自分のものと感じたろうか?

「金で買えないものはない」とよく言うが、無人島は買えても、日本列島は買えないのではないか
よしんば買えても、まさか地球は買えないだろう
たまさか宇宙は買えないだろう

臓器が買え、人の心も買えても、ボケ老人の記憶は買えないだろう
アメリカは日本を一つの州と見做しているか
月を我が領土と捉えているのか?

運良くぼくは売られなかったが、この先も売られはしまいが、
お金がなくならない限り、金持ちがいて貧乏人がいる限り人身売買はなくならないだろう

もし所有者があるとすれば、それは母親
おふくろは起きてから寝るまで、ばあちゃんの苛めに耐えながら働き詰めに働いた
どんなに口汚く罵られようと、いかほどに心身がまいろうと、いつだってぼくのにいてくれた
ものごころがついてから、ばあちゃんが死ぬまで、確かに母親のモノだった

ついこないだパスポートの紛失届けを出した時住民票コードというのがあるのを初めて知った
いつの間にか知らぬ間に11桁の数字になってたわけだ
どうも日本はおいらを自分のモノと思ってる節がある
だが言っておく
ぼくはきみのモノじゃない


平均余命に従えばあと20年で
ぼくはぼくでなくなり
ぼくはモノでなくなり
誰のモノでもなくなる




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