サム・ペキンパーの５本 その４ 砂漠の流れ者

 マクドナルドのビッグマック

を「買って来い」と同僚が言った

命令口調では決してなかったが

彼とは１周り以上違う

１７歳年下でもぼくは丁寧な口を聞く

彼ももっとやさしい口調で話す

４月４日に予定してる花見の打ち合わせを４月３日にやることになっていた

そのためのブルーシートを３個スーパーのある１階に２階から降りてきた１００均で買ってあった

ところが４月２日の８：００過ぎ「起きるとどうしても飲んじゃう　あしたをきょうにしましょうよ」

ぼくは答えた

「じゃあセブン・イレブンへ行ってナンか買ってくる」

「それならマクドナルドでビッグマックを２つお願いしたいんですけど」

セブンとマクドナルドは目と鼻の先　断るわけにはいかない

セブンでは２２０mlの２５度焼酎２本とあとツマミを買ったはずだが覚えちゃいない

６９歳の年寄は物忘れが激しい

その日は雨降りなので傘を指し長靴で歩いて行った

「ビッグマックを２つ下さい」と店員に言った

「ビックマックの販売は１０：３０からなんですけど」

「じゃあ一番近いモノを」

「これでしょうか？」「じゃあそれを」

「焼き上がるまでそこに腰掛けてお待ち下さい」

ぼくは空いた席に座り、完成を待った

１分くらいだった