42段目6番
オーイ雲よ!
と若山弦蔵の声が言った
オーイ雲よ!という詩は若山牧水
とわきまえてはいる
けれど、声は弦蔵であった
ぼくは部屋で飲んでいる
はげしく酔っている
窓枠から雲を眺めている
動いているようには見えないのだが
ひっついたり
ひっつかなかったり
あれでなかなか忙しそうだ
お詫び 若山牧水は歌人。 雲という詩は山村暮鳥。「オーイ雲よ!」と叫んだのは暮鳥でした。謹んで訂正いたします。
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