15段目3番
とりかえしのつかない夢
借りていた5万円を、スーパーへ行く時に使っている手提げ袋に、裸のまま入れ、返しに行ったのだが、上がり込んで将棋を指してるうちに忘れ、そのまま持ち帰ってしまった
中を覗くとカラッポだ 底が切り裂かれている
とりかえしのつかないことをしてしまった
と、激しい動悸に襲われる
そこは電車の中なのだが、友人のところへ行くのに、電車になんか乗っただろうか?
それで夢だと気づいたのだった
けれどとりかえしのつかないことをしてしまった
という自責の念は消えない
友人から5万円は借りていない
友人から(ちょくちょくちょこまか)借金していたのは、遠いとおい昔のことだ
それなのに
うつらうつらと半睡半醒の中
しつこくひつこく、執拗に必要に
あくまでも頑なに、悔い続けている
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